検診・健診・予防接種|とのぎ内科クリニック

検診・健診

検診・健診について

生活習慣病などの病気に罹患せず、健康で長生きするには、定期的な健康診断が欠かせません。バランスの取れた食生活や適度な運動などのセルフケアももちろん重要なのですが、それでも疾病リスクをゼロにすることは出来ませんので、定期健診によって病気を早期発見し、早期治療に繋げていく必要があるのです。また、健診によってご自身の健康状態を把握し、生活習慣病などのリスクが高まっているときは、その病気にならないための予防対策を講じることが大切です。

当クリニックでは、労働安全衛生法に基づく雇入時の健診や定期健診、地方自治体の特定健診のほか、各種自費健診も受け付けております。また、高石市の大腸がん検診の指定医療機関にもなっているので、お電話や電子メールにてお気軽にご相談ください。

なお、高石市の大腸がん検診を当クリニックにて受けられる方は、事前にお電話または電子メールにてご連絡の上、ご指定日に特定健康診査受診券、国民健康保険証、前年度結果(お持ちの方のみ)を持参ください。

大阪府高石市の特定健診 

高石市の国民健康保険に加入されている40~74歳の方、または高石市の後期高齢者医療制度に加入されている方(75歳以上)については、同市より本年度分の特定健診の受診券が発送されています。この受診券をお持ちになって同市指定医療機関を受診し、必要な検査を受けるようにしましょう。

なお、詳しい内容は高石市のホームページ、または高石市・保健福祉部の健康保険係(特定健診)までご確認して下さい。

雇入時の健康診断について

事業者は、常時使用する労働者に対し、下記の項目について、医師による健康診断を受けなければなりません(労働安全衛生規則第43条)。

  • 既往症、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査
  • 血圧の測定
  • 貧血検査(血色素量、赤血球数)
  • 肝機能検査(ALT、AST、y‐GT)
  • 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
  • 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
  • 心電図検査

企業の定期健診について

事業者は、年に1回(深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回)以上、定期的に下記項目の健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第44条)

  • 既往症、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査、および喀痰検査
  • 血圧の測定
  • 貧血検査(血色素量、赤血球数)
  • 肝機能検査(ALT、AST、y‐GT)
  • 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
  • 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
  • 心電図検査
  • 身長・腹囲、胸部X線、喀痰、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、心電図の各検査については、医師が必要でないと認めた場合には、省略することが出来ます。

自費健診について

何ら症状がないときに、健康診断を目的として検査を受ける場合は、健康保険を使うことはできませんので、全額自費負担となります(検査項目はご自身で選択できます)。

  • 自費健診の結果、何らかの疾患が見つかった場合は、以後、その病気の診療について健康保険が使えます。

予防接種

予防接種について

病気の中には、あらかじめワクチンを体内に投与しておくことにより、その病気にかからなくなったり、罹患しても軽くて済むものがあります。例えば、冬期に大流行することのあるインフルエンザ。このワクチンを事前に接種しておくと、インフルエンザの罹患リスクを軽減できるのです。

これにより、ご本人がインフルエンザにならないだけでなく、周囲の方々にインフルエンザウイルスを蔓延させることもなくなります。特に、体力や免疫力が弱まっている高齢者の方やお子さまは、ワクチン接種による効果が認められています。

高齢者施設や学校、会社、公共施設、娯楽施設など、インフルエンザに罹患するおそれのある機会は沢山あります。ワクチン接種によって感染リスクをゼロにすることは出来ませんが、罹患した場合でも重症にならずに済むよう、事前に予防接種を受けるようにして下さい。

当クリニックで行えるワクチン接種

当クリニックで実施している成人向けのワクチン接種の詳細は以下の通りです。なお、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチン以外のワクチン接種を希望される方は、別途ご相談ください。

  • 予防接種につきましては、ワクチンの在庫がない場合がございますので、必ずご予約をお願いいたします。
インフルエンザとは

一般的によく知られているインフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症です。このウイルスに感染すると、1~3日程度の潜伏期間を経て発症し、急激に全身症状が現れるのが特徴です。高熱や悪寒、全身のだるさ、関節痛・筋肉痛、激しい咳、吐き気、下痢などによって体力が低下し、多くの場合は寝込むようになります。

合併症がない場合、ほとんどの症状が2~3日で収まりますが、熱は5日程度、咳は10日以上続くこともあります。感染力が強く、免疫力が低下している高齢者をはじめ、乳幼児、呼吸器や心臓疾患がある場合は肺炎を併発し、重症化することもあります。入院が必要となったり、死に至ることもあります。

主な感染経路

インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。前者は、罹患者の咳やくしゃみによってインフルエンザウイルスが空気中に飛沫。このウイルスが健康な人の鼻や口の粘膜に侵入することにより、感染します。

一方、接触感染は、罹患者と健康な人との間に「何らかの物」が媒体するルートです。罹患者の手に付着したウイルスがドアノブなどに付着。そのドアノブを健康な人が握ると、手にウイルスが移ります。このウイルスの付いた手で目の粘膜などを触ることによって感染します。

このようなルートで感染が広がっていきますので、「マスクを着用して鼻や口を覆い、インフルエンザウイルスが飛沫しないようにする(罹患者)」、「ウイルスが体内に侵入しないようにする(健康な人)」、「必要に応じて手を洗う」、「むやみに目などをこすらない」などの予防対策が推奨されているのです。

インフルエンザワクチン接種が有効です

インフルエンザを予防する手段として、特に有効とされているのがワクチン接種です。接種してから予防効果が出るまでに約2週間かかりますが、その効果は約5か月間持続します。通常、12~翌年3月頃の寒い時期に流行していますので、その前に予防接種を受けるよう心がけてください。

なお、インフルエンザウイルスにはA、B、C型があり、それぞれに多くの亜型と異なる株がありますが、C型が問題になることは極めてまれです。変異を繰り返すことが多いので、毎年、その年の流行型を見極めてワクチンが準備されています。

肺炎球菌とは

細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす疾患として「肺炎」があります。肺炎球菌は、一般の人が罹患する肺炎の原因菌のうち、最も多いと言われている細菌です。特に、インフルエンザなどに罹患した後、体力が十分に回復していない状態で感染すると、重症化するおそれがあります。免疫力が低下している高齢者の方などは十分に注意してください。

この菌は、肺炎以外にも、侵襲性肺炎球菌感染症である「髄膜炎」、血液中に侵入した肺炎球菌が全身を回って重篤な症状が発現する「血流感染症」など、危険性が高い疾患の原因となります。

肺炎球菌ワクチン接種が有効です

肺炎のみならず、侵襲性肺炎球菌感染症などの深刻な疾患を予防するため、事前に肺炎球菌ワクチンを接種しておくことが重要です。このワクチン接種により、肺炎のリスクを軽減でき、重症化を防ぐことができます。

特に、養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方、慢性の持病(呼吸器疾患、糖病病、慢性心不全、肝炎、肝硬変など)をお持ちの方は、成人用肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。

接種は、1年を通して、いつでも可能です。但し、5年以内に再接種を行った場合、注射部位に痛みなどが強く生じることもありますので、再接種をご希望される方は5年以上の間隔をあけるようにして下さい。

  • 肺炎球菌ワクチンは、すべての肺炎を予防できるわけではありません。接種後も、うがいや手洗いを敢行し、日常的な公衆衛生活動を怠らないよう留意してください。
予防接種を受けた後の留意点

予防接種を受けた方は、その後30分程度は安静にし、接種を受けた医療機関に留まるか、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきます。もし、接種部位に異常な反応が現れたり、体調に変化が生じた場合には、速やかに医師と連絡をとり、身体の状態などを伝えてください。

また、接種した部位は清潔にしておき、接種後24時間以内は体調が変化するおそれがありますので、過激な運動や飲酒は控えるようにして下さい。